プラセンタ、にせものに注意!
「プラセンタの種類」でご説明したように、プラセンタにはヒト由来、動物由来、植物由来のものがあります。
動物由来の場合は馬・豚・羊が主に用いられますが、
植物由来のものは植物の種類まで明記されているものは少ないでしょう。
こちらの「プラセンタとは?」や「プラセンタの原料とは?」で書いたように、
プラセンタが”胎盤”の意味であるとすれば・・・
植物プラセンタは厳密には”にせもの”と言うことになります。
植物には当然ですが胎盤がなく、原料となっているのは植物の種子です。
そのためヒト由来や動物由来のプラセンタとは違い、植物には成長因子が含まれていません。
それでも植物由来のものをプラセンタと呼ぶのには、十分な美肌効果が得られると言う理由があります。
ですから一般的には植物プラセンタをにせものと思う方はあまりいないでしょう。
但し植物プラセンタの宣伝文句に”動物由来と同様の効果がある”とあった場合は要注意です。
植物由来のプラセンタにも美肌効果はありますが、
細胞の新陳代謝やコラーゲンの生成を促したりといった作用はないのです。
また最近はマリンプラセンタと呼ばれる、魚由来のプラセンタも登場してきました。
この魚由来のプラセンタの原料は魚の卵巣膜です。
魚も植物同様に胎盤を持たないため、こちらも厳密にはプラセンタの”にせもの”ということになります。
魚由来のものはアミノ酸を多く含むため、植物プラセンタのように美肌効果を得ることは出来ます。
しかしやはり成長因子を含まないため、ヒト由来や動物由来のプラセンタと同様の効果を得ることが出来ません。
こちらも宣伝文句に偽り有りという場合が多いので、十分に注意をして下さい。
今はプラセンタも広い意味で使われているため、植物由来や魚由来でもプラセンタと呼ぶ商品は多々あります。
しかしプラセンタ本来の効果を得たい方にとっては、やはり”にせもの”であることに変わりはありません。
成長因子が含まれていないければ優れた美容効果も健康効果も得られませんから、
宣伝文句に惑わされないように気をつけて下さい。