プラセンタ注射のリスクとは?
美容や健康に様々な効果が期待される「プラセンタ注射」ですが、
一石二鳥、三鳥・・・それ以上の効果が得られるとなると、安全性の問題が気になる方もいらっしゃると思います。
特に、プラセンタ注射に用いられるプラセンタはヒトの胎盤由来の成分であることから、
感染症を心配される方もいらっしゃるのではないでしょうか?
美しく健康になるために、リスクが全くないにこしたことはありません。
しかしプラセンタ注射は、肝機能障害や更年期障害などへの治療として用いられていおり医療行為でもあります。
医療用医薬品においてはどのようなものでも副作用やリスクを考えなくてはなりませんから
プラセンタ注射のリスクがどれほどのものか知る事が重要になってきます。
プラセンタ注射で使用される胎盤は、母体に感染性がないかをチェックされたものです。
また製造過程において熱処理、滅菌処理を施しています。
つまり、ウィルスや細菌に対する対策がなされているというわけです。
しかしながら現在の日本では、プラセンタ注射を受けたことのある方の献血が禁止されています。
これは「ヤコブ病」感染防止のためですが、プラセンタとヤコブ病はどれほどの関係があるのでしょうか。
ヤコブ病は、めまいや立ちくらみに始まり徐々にカラダが動かなくなり、
そして最終的には寝たきり状態へと進行し、発症から1~2年で死に至る恐ろしい病気です。
異常タンパクが脳へ悪影響を与え、脳機能障害を引き起こすことが発症原因と考えられており、
この異常タンパクの増加原因の一つに、医療行為による感染があります。
またヤコブ病には血液による検査法がないことや、発症までに潜伏期間があることから、
プラセンタ注射を原因に、ヤコブ病に感染する可能性を否定できないというわけです。
実際には現在までプラセンタ治療を受けた方や、その方からの輸血によるヤコブ病の発症例はありません。
しかしながら感染の可能性が0%ではないことから、予防的措置として
プラセンタ注射を受けたことのある方からの献血が禁止されているのです。
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